鍋の種類と使い方ガイド|料理の基礎は「道具」から始まる

火を伝え、味を育て、香りを閉じ込める。それが、鍋の役割。

料理において鍋は単なる「器」ではなく、熱を操るための道具であり、料理の仕上がりを左右する“相棒”です。この記事では、家庭でもプロの現場でも使われる代表的な鍋の種類とその用途、素材による違いを詳しく解説します。


🏺 鍋の素材と構造:まず知っておきたい基礎知識

素材 特徴 向いている用途
アルミ 軽くて熱伝導が早い 湯沸かし、ゆで調理、味噌汁など
ステンレス 丈夫・保温力高い。焦げやすいが多層構造で改善 煮込み、スープ、ソース作り
高火力に強い。育てる道具 炒め煮、焼き料理、揚げ物
熱伝導最強。プロ仕様。手入れが必要 繊細な火入れ(ソース、砂糖菓子)
土鍋(陶器) 遠赤外線効果。保温性抜群 ごはん、鍋物、おかゆ
ホーロー(琺瑯) 見た目も美しく酸にも強い 煮込み、ジャム作り、保存にも◎
テフロン加工 焦げつきにくく洗いやすい 卵料理、牛乳・カスタード系など


🍳 鍋の種類と用途別ガイド

1. 🥘 両手鍋(ストックポット/キャセロール)

  • 用途:カレー、スープ、煮込み、パスタを茹でる

  • 特徴:深さがあり、大量調理に適している

  • おすすめ素材:ステンレス、ホーロー

 

2. 🍲 片手鍋(ソースパン)

  • 用途:お味噌汁、少量のスープ、温め直し

  • 特徴:持ちやすく、すぐ使える万能鍋

  • おすすめ素材:アルミ、ステンレス、銅


3. 🍛 浅型両手鍋(ブレイザー/シチューパン)

  • 用途:煮込みハンバーグ、ロールキャベツ、すき煮

  • 特徴:浅くて広いので火の通りが早い

  • おすすめ素材:ホーロー、ステンレス、鉄


4. 🍚 土鍋(Donabe)

  • 用途:ごはん炊き、鍋料理、おかゆ

  • 特徴:保温性と遠赤外線効果でふっくら仕上げ

  • おすすめ料理:炊き込みご飯、湯豆腐、おでん


5. 🍛 ダッチオーブン

  • 用途:アウトドア調理、オーブン代わり

  • 特徴:鉄製で蓄熱性が高く、焼き・煮込み両用

  • おすすめ料理:ローストチキン、パン焼き、煮込み料理


6. 🥄 ミルクパン(バターウォーマー)

  • 用途:牛乳を温める、ソースやチョコの湯せん

  • 特徴:小型で注ぎ口付き。離乳食にも便利

  • おすすめ素材:テフロン加工、ステンレス


🧠 鍋選びのポイント

  1. 何を作るか:煮る・焼く・炊くで選ぶ鍋は変わる

  2. 熱源に対応しているか:ガス?IH?直火?

  3. メンテナンス性:鉄は手入れ必須、ホーローは扱いやすい

  4. 収納と重量:見落としがち。重さや置き場所を考慮


👨🍳 初心者におすすめ!まず揃えるべき鍋3選

用途 鍋のタイプ 理由
汁物・煮物全般 ステンレスの両手鍋(20cm前後) 万能で扱いやすく、長く使える
お米や鍋料理 土鍋(中サイズ) ガス火があるなら必須。炊飯器を超える美味しさ
少量調理・温め直し 片手鍋(16cm前後) 毎日使う“最前線”の道具

料理を変えるのは「道具選び」から

同じ材料でも、鍋が違えば味も食感も変わる
素材、構造、厚み、蓄熱性……。鍋は、熱と時間をコントロールするための「料理の司令塔」です。

まずは一つ、「自分に合う鍋」と出会うところから。
料理がもっと自由に、もっと楽しくなるはずです。

 

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